私たちの酒造り
加えない、飾らない。米と水と、人が向き合う。それが二世古の流儀。
歴史
1916年(大正5年)創業の二世古酒造。1972年、酒造り未経験の水口家が経営難に陥っていた蔵を引き継ぎました。
当初は「値段は安いが、味は良くない」という評価に甘んじていましたが、三増酒の製造を完全に止め、米と米麹だけで造る本物の地酒へと舵を切りました。
この「量より質」を貫いた決断が、今日の二世古酒造の礎となりました。
こだわり
💧 水
ニセコワイス山系の「雪清水」と、名水百選にも選ばれた羊蹄山の湧水。二つの清らかな水源が、二世古酒造の命となっています。
蔵の裏山から約2kmの自家パイプで引いた水は、まさに自然からの贈り物です。
🌾 米
100%北海道産米にこだわり、「吟風」「彗星」「きたしずく」といった北海道を代表する酒造好適米を使用しています。
地元の契約農家と共に、この土地で育つ米の可能性を追求し続けています。
🍶 技
豪雪地帯ならではの恵み。冬になると蔵をすっぽりと覆う雪が、天然の「かまくら」を作り出します。
この安定した低温環境が、じっくりと時間をかけた発酵を可能にし、きめ細やかで深い味わいを生み出します。また、加水調整をしない「原酒」での出荷にこだわり、米本来の味わいをそのままお届けしています。
杜氏紹介
杜氏・水口 渉
1975年倶知安町生まれ。一度は別の道に進みましたが、「ものづくり」への情熱から30歳で家業に戻りました。
「地域の環境や素材を使って、地域の人が酒を醸す。それが消費者に伝わるような仕事をしたい」という信念のもと、日々酒造りに向き合っています。
札幌国税局新酒鑑評会での金賞受賞など、その技術は高く評価されています。
製造工程
洗米・蒸米
精米した米を丁寧に洗い、蒸し上げます
麹造り
蒸米に麹菌を繁殖させ、米麹を作ります
仕込み・発酵
低温でじっくりと発酵させます
上槽
もろみを搾り、清酒と酒粕に分けます
濾過・火入れ
濾過後、品質保持のため火入れを行います
瓶詰
一本一本丁寧に瓶詰めします